今宵サミットという絆

今宵サミット、というイベントがあります。 これはStudio-Lの山崎亮さんが全国で関わってきたまちづくりの団体のみなさんが1年に1回、一か所に集まって、それぞれの街で抱いている悩みや問題点、そしてさまざまな取り組みを話し合いながら、それぞれの街でフィードバックできるように交流しあうイベントです。 今年で6回目。その会場となったのは福井市でした。 今から2年前の2016年、新潟県十日町市で第4回今宵サミットが開催された折、次々回会場をどこにするか、という話題に。誰かがぽつっと発した「福井は?」に、どんどん賛同の声が集まり、会場内で沸き上がった福井コール。いやいや2年後は国体あるから無理無理、なんて言葉はかき消され、さらに沸き立つ会場。同じく福井から出向いたメンバーの制止を振り切って「わかりました!福井やります!」とメンバーの一人が手を挙げた瞬間、会場は拍手喝采。かくして福井開催が決定したのでありました。 という話を後日聞きました(笑) さて、悩んだのはきちづくり福井メンバー。はてさて、これまではゆるく、自身たちの活動を行なっていたところに、約100人のイベントを、それも全国から来る人たちにおもてなしをしましょう、という。 となれば、体制を整えなくてはならない、そのためにも代表の交代が課題でした。前代表はきちづくり福井を立ち上げた方で、福井に精通していて、ネットワークも広く、人望も厚い方。ただ、2年後には古稀を迎えることで、体力的な部分もあり、刷新は必要なのではないか、と理事会で話し合われたそうです。 じゃあ誰ができる?となるわけです。現メンバーの中から出来そうな人を探す中で白羽の矢が立ったそうです。「俺? いや、どうかな…。時間的なものもあるし」。「理事会の総意で決まったし、是非受けてほしい」。うーん、うーん、うーん…。 わかりました。受けましょう。 かくしてきちづくり福井の代表に選出されたのですが、自分ではリーダーシップというものがないと思っていて、会社の中でも自由人な雰囲気があるようで、さて務まるのかどうかがいささか疑問でもありました。
2日目のワークショップ風景
ただ、きちづくりのみんなの思いは一つ。「集い、つながり、楽しむ」。この街を楽しんで過ごし、県外から来た方にも楽しんでもらいたい。きちづくり福井の理念に沿って福井を感じてもらおう、それだけでした。 だから、「それぞれが出来ることを、やりたいことをやろう」と、メンバーそれぞれの強みを生かして班分けをして臨みました。サミットを進行する班、懇親会でおもてなしをする班、ビジュアルでイメージを作る班、当日の記録を残す班。そうして今宵サミット2018in福井はスタートを切りました。
2日目の高野翔くんによるワークショップ
といっても、毎日顔を合わせて会議ができるわけでもありません。それぞれが仕事を持つ中での組み立ては、不安や不満も出て来ました。しかし、それは普通に出て来るだろうと思っていました。いかにその不満を暴発させないか、方向性を向いてもらうか、それに傾注していきました。自分は何も言わない、みんなのやりたいことを受け止める、スムーズに行ければ良かったですが、そうそううまく行くわけでもありません。 でも、みんなでやろうと決めたのだから、みんなで最後までやろう、そして喜んで帰ってもらいたい、何か気付きを得てもらいたい、自分達の街でも参考になりそうなことを受け取ってもらいたい。もう、最後はそれだけでした。 そして、11月17日。ここまできたらあとは流れていくだけ。少なくともスムーズには進行できたかと思います。
この怒濤の2日間、やりきった感がありました。その後体調を崩す人続出でした(汗) あれから1週間、皆さんの街で、福井の街で、この熱かった日々が次に生かされるのを信じています。 きちづくり福井も、この2日間を通じて得たものはありました。燃え尽き症候群にならないよう、次を見据える行動に出なければなりません。それを見出だすのは、いつだってキチバル。飲みニケーションにこそ、面白くするアイデアが詰まってます。ちなみに、来月は20日。午後7時から定例会を開催し、午後8時から今宵サミット打ち上げ&大忘年会を開催します! 自分たちだけでなく、相手も楽しめるまちづくり、その連続がきちづくり福井を高めていくことであり、福井を楽しい街にすることだと思います。 今宵サミットに来てくださったみなさま、そして関わってくださったみなさま、本当にありがとうございました!

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