今度は「仕事」で
初のポーランド!
今年はなんだか海外づいてるなぁ。パスポートなんて、何年ぶりに更新したんだろう、ってくらい、ずっと海外は行ってなかったのに、立て続けに海外に行くことになりまして。
これはいろんなことが重なった結果であり、まあまあこんなことはありません。今度の行き先は…、ポーランド! あまり行くことないですよね。観光で海外旅行に行く、といっても候補にも挙がりにくい場所。何で行くことになったか、という経緯を。
7年半ほど前から、“朝活”に参加してます。BNIという組織なんですが、簡単にいうと、「仕事に繋がりそうな人脈を紹介しましょう」という会です。仕事って、すべてですが人との繋がりがないと成立しません。
でも、人脈ってそうそう簡単に作ることもできません。だからみんなで集まって、それぞれの人脈を持ち寄って、「こんな人を紹介してほしい」という案件に対して「その人なら繋がるよ」と紹介したり、みんなの仕事を知っているから、ある人と話したときに「もしかして彼はこういうことができて、新しいビジネスに繋がるんじゃないか」というようなアイデアを提供したりしてます。
実は7年半前から参加はしてたんですが、かなり「ブラックメンバー」でした。出席は絶対な会でして、4回欠席だと自動的に退会、遅刻も3回で1回欠席扱い、紹介は毎週最低1件提出と、他にもいろいろあるんですが、最低条件だけを遂行していたので、周りからも「この人はいつ辞めるんやろうか」と思われていました(^^;
が、人って変われるんですよ。自分が言うのもなんなんですが(汗)。この会ではいろんな役があるんですが、これまでは皆さん「この人忙しいからできないだろう」と役をお願いされてこなかったんです。役って、やらなければ楽っちゃ楽なんですが、やらなかったらやらなかったで視認性や信頼性ってメンバー間で上がりにくいんです。で、役を付けてくれたことで会に対して真面目に取り組んで、そしたら認識度合いも上がっていって、気が付いたらいろんな役をやらせてもらって、プレジデントという役までいただいて。
で、このBNIは毎年世界大会があって、今年がワルシャワでの開催だったわけです。ポーランドに来るのはプレジデントだから、というわけではなく、大会レビューを書く仕事をもらって、じゃあ行きましょうと、2ヶ月前に決まりました。ので、今回は「仕事」です(о´∀`о)
行くにあたって、
ホントにすいません。
で、ポーランドはどうやって行くん? そもそもどこらへんなん? ってとこからスタートなわけだったので、グーグル先生に聞いてみました。ドイツの隣やったんすね…。この時点でポーランドについて知っていたことはありましたよ。ワルシャワが首都であることや、杉原千畝が救ったユダヤの方々のこと、戦争で全部壊されたことも。ただ、名物が餃子なのは流石に知らんかった…。
で、チケットを取る段階になるんですが、そもそもこの出張は想定していなかったわけです。だって、ウララの締め切りの真っ只中でもあるし、この週末は福井駅前短編映画祭だし、加えて締め切り前が三連休で仕事が止まっちゃうなど、どう考えても無茶なスケジュールなんです。
でも、ぶっ混む。求められるなら躊躇しない、猪突猛進型の典型的な猪年の性格です。やるしかないならやるんです。行くしかないなら行くんです。締め切りがヤバいなら、迷惑掛からないようにやっちゃうんです。それでも会社の人にとっては不安だったし、迷惑をかけたと思います。「この時期にいないんかよ!」って。ホントすいません、相変わらず人を不安がらせることばっかりで…(。>д<) 映画関係の方々もすいません、一番いないといけない時にいなくて…(。>д<) BNIのみなさんもすいません、毎回の司会を放ってきてしまって…(。>д<)
ただ、このタイミングを逃したら、一体いつポーランドに行けるだろう、と考えたわけです。もう人生とっくの昔に折り返してる、と思ってるので、今やらなかったら後悔して死んでいく、と思ってるんです。やらない後悔よりもやる後悔を。
初のドバイは
人種のるつぼ。
行きも帰りもドバイ経由。こんな形でドバイに行けるとは…、トランジットだけだけど。今回に関しては競馬のけの字もありません。ばんぱくばんざいな感じで来年のドバイ万博を売り込んでました。2時間も空いてるんかー、とは思いましたが、さすが世界のハブ空港、トランジットだけでもかなり時間かかりまくり…。しかしまぁ、ドバイ空港のデカいこと。福井駅から大和田まであるんじゃないか、ってくらいデカい…。比較対象がおかしいな笑
ただですね、空港内にいる人種がもう半端ないくらい多様。いろんな国の人がこの場所に来ている。インバウンドってのは、こういう風景に見慣れるということであって、こういう人たちの文化や価値観も尊重して受け入れる、ということであるわけで。その器は福井にはまだ足りないかな、って思います。無理、っていうんじゃないです。時間はかかるけども前に進む、という意味です。
ここまで来たらもう日本語は出てきません。一人こういう状況に身を置くことで、これまで学んできたことが復習されてくんだな、って思います。英語にしろ中国語にしろ、文化に正面からぶつかって楽しむことにしろ。そういうのも含めて今回はちゃんと「指さしポーランド会話帳」持参でやって来ましたよ(о´∀`о)
ポーランドの情報に
いきなり出会った!
福井を出てから約24時間、丸一日かけてやっと着きました! 昔と比べたら断然早いけど、旅行って、ある程度の余裕がないと無理っすよね…。来てみましたが、ポーランドはそこまで観光観光してるわけではない感じです。ちょっと調べましたが、ヨーロッパの中では治安がいい、物価が安い、とても親日で日本語を勉強してる人も多い、美人が多い、お肉中心のメニュー、日本の12月くらいの気温、ってとこ。あとは何とかなるやろ、という感じでした。で、早速試されるわけです。
移動は基本的に公共交通機関を使おうと思ってました。街の人と同化するくらいの旅のほうが、その国のことを知ることが出来るからです。空港から街の中心までは比較的近く、電車かバスで乗り継いでホテルまで行けるな、と思って駅まで行くと…、改札がない。切符売り場もない。電車の中で切符売りに来るんかと思って、それまでに切符の買い方を見てみたら、先にチケット買えって、で乗ったら電車内の機械に通せって…。
さあ出発まで時間がない、もう一度降りて買いにもいけない。もうなるようになれ、だ。開き直って買い方のサイトを読み進めると、チケットは電車、バス、トラムすべて共通で、1日券とかあるそうです。3日券もあるからちょうどいいや、と、車掌さんが来たから指さし会話帳を見てポーランド語で「3日券ください」と話したら! うにゃうにゃ言い出してきて…。かすかにわかった「nie」で、ない、ということだけはわかったのだけど、じゃあどうすりゃいい?? ……と思ってたら!
「日本人ですか?」と日本語で声を掛けてきた人が! 美人の女の子! ポーランド人! それもかなりペラペラ! いきなり知ってる情報が出てきた! 結果、車内では3日券は売ってないらしく、大きな駅で買わないといけないらしいのね。少し話したのですが、ポーランドの人たちは日本にとても興味があるそうです。とにもかくにも、チケットの問題は解消されたわけです。ポーランドの乗り換えアプリによると、トラムに乗り換える駅なら大きいはずだから、そこで買えばいいでしょ。と思ってたら! 女の子曰く「そこまで行かなくても中央駅が早いよ」とのことで、急遽中央駅で降りてはみたものの、結局乗り換えが多くなりすぎて、重い荷物を抱えたままの移動は正直キツかった…。でもすぐにチケットは買えたのと、街の中心を見れたのと、トラムの乗り継ぎなどがわかったので良かったです。
何もかもが
素敵過ぎる街。
で、このトラム、ちょっと「?」と思ったんです。チケットは車内の機械に通す、というのがルールなんだけど、こっちの人たち全然しない。普通に乗って普通に降りる。ん? これ、公然と無賃乗車できるんじゃ? と思うわけです。もはや「人の善意」で成り立ってる感じです。素敵過ぎます。
人の優しさにも感じ入りました。見るからにヤンキーそうなお兄ちゃんがトラムで待ってるんですが、ベビーカー抱えて降りようとするお客さんのサポートを、隣の見知らぬおばあちゃんと、さも当たり前のように一緒にするんです。やはり「人の善意」で成り立ってます。素敵過ぎます。
あと、どこでもタバコ吸えます(笑) 素敵過ぎます(笑) それでいて、吸殻とかゴミがあまり落ちてないんです。街の至るとこに灰皿付きのゴミ箱が設置されてて、みんなちゃんと捨ててるんです。むしろ日本のほうが吸殻落ちてる率高いです。
最初、電車に乗って街を眺めていたんですが、どことなく北海道の景色に似てるな、って思ったんです。なんでだろうと後々気付くんですが、第二次世界大戦後の復興で道を広げたらしく、かつ建物が乱立してないので空が広いんです。人口約3800万人、人口密度が日本の3分の1なので、ごちゃついてないんです。かつ、高成長なんでしょうか、いろんなところがスクラップアンドビルドされてます。その埃っぽさがなおさらというか、なんだか札幌に向かう電車の風景に似てるんです。適度に人がいて、適度に広い。この適度さが素敵過ぎるんだろうな、って思います。
トラムやバスなどの公共交通機関がとても発達してますから、グーグル先生で調べれば、時間も乗る号線もわかって、ガンガン使ってました。3日券あるから、乗らないと損してしまう(^^; 今やスマホは世界データ通信ができるので、日本で使ってるように使えます。ある程度の国ならどこ行っても困ることないです。ホントに便利な世の中になりましたよね。
日本人が感じる
ヨーロッパとは?
せっかくのポーランドなので、泊まるなら世界遺産の場所でしょう、と、旧市街「スタレ・ミアスト」のホテルを選びました。第二次世界大戦で灰塵に帰した街並みを“建物のひび一本まで再現した”というほどに見事に復興させたところに、ポーランドの人たちの半端ない気合を感じます。ホテルは日本のように至れり尽くせりなものではないですが、そういうのもまた旅の一興です。世界遺産エリアで泊まるって、まあまあない体験ですし、セントラルの立派なホテルよりも安いですし、何よりも日本人がイメージする“ヨーロッパ“を感じますし。
ここでふと考えるんです。日本人が抱くヨーロッパってなんだろうって。決定的な違いがあるとするなら、木と石だろうな、って。木造建築か石造建築か。その土地にないものに憧れるから、石畳の街並みって魅力的に映るんです。その逆も真で、ヨーロッパの人たちには木造のきめ細かいのが日本的と、魅力に映るんです。今回の旧市街はまさにそんな場所。統一された高さの建物に全面石畳。一つひとつが主張しないで全体を考えての街づくり。見事です。
これは福井に欲しい!
街を変える起爆剤になる。
今回の旅でしたかったこと、それはLimeに乗ること! 電動のキックボードなんですが、まぁ便利なこと! 決まった場所に置いてあるのではなく、シェアしてどこでも乗り捨て可能なので、街中のいたるところで見かけます。
アプリを入れて、クレジットカードを登録して、それぞれのLimeに搭載してあるQRコードを読み取るだけ。解除に3ズウォティ(ズロチとも呼んでますが、現地の人に聞いたところ、ほとんどズウォティのほうを使ってるそうです)、1分使用で0.5ズウォティ。基本的に歩道か自転車道路を走ります。自動車用道路を走ると警察に指導されます(^^;
旧市街から街の中心地までは歩いて1時間近くかかります。いろんなものが見える分、歩くのも楽しいですが、時間的制約がある場合はLimeオススメです。移動手段として手軽過ぎます、素敵過ぎます! あちこち行きたくなるので、軽く30分は越えます。
で、一体いくらになるのか、というと、3ズウォティ+30分×0.5ズウォティで18ズウォティ。日本円でいうと500円くらい。それならと、使っちゃいます、マジで。ただ、これだけは忘れないでください。降りたらアプリを立ち上げて、「end ride」を押すこと。でないと、ずっと使い続けてることになって、莫大な使用料が請求されますよ。
これを福井に持ち帰りたい! と強く感じました。街中にLimeがあふれるんです。ちょっとの距離はLimeでいいんです。駅から足羽山とか、養浩館とか、県立美術館とか歴史博物館とかって、歩くにはちょっと遠くて、車で行くには近くて、ってな感じがするんです。レンタル電動アシスト自転車はありますが、借りる際に人が関わる以上、使える時間が決まっちゃうんです。Uberのようなものなので、決済も借りるのも人の手を介さないです。
あと、自転車はやっぱり自転車なんです。電動キックボードはどこにもないから、特別感があるんです。一度試してみてください。必ず好きになります(о´∀`о) きっと「福井にあったらいいな」って思うはずです。東京では無理です。人が多過ぎますから、快適に乗れないと思います。福井くらいの規模だとちょうどいい感じ。ワルシャワでも人が多いかな、って感じたのと、石畳なので場所によってはガタガタしちゃうんです。日本はアスファルトが主流なのと、バリアフリーが進んでいるので、走りやすいと思いますよ。
ただ、これを実現させるにはいろいろとハードルはあるとは思います。まずこれは自動車扱いになるのか、免許はいるのか、乗り捨てなら充電はどうするのか、どこでも乗り捨てていいのか、などなど。
何でも最初から障壁のないものなんてないですし、「できない」と一言で終わらせないで、「どうしたらできるか」を考えたいです。他でやってないなら、まずやっちゃってみることが大事だと思います。
どこでも乗り捨てできるのは便利だとは思いますが、無造作過ぎるのが玉にキズ…。それならある程度の場所を置き場所に決めちゃえばいいです。観光地、文化施設、駅、新栄テラス(笑)、等々。東京は歩けるんです。目に入るものが多いから。福井はそれが少ないから、同じ距離を歩いても遠い、って感じてしまうんです。だからLime。欧米各国にあります。是非行ったときには試してみてください。
歩くから見えてくる、
ポーランドの日常。
もちろん歩くこともしてましたが、そこで見えたこといくつか。
花屋が多いです。屋台が立ち並ぶ場所のほぼすべてが花屋。きっとポーランドには日常的に花を贈る習慣があるんですね。あと、美人はやっぱり多いです(о´∀`о) 歩いてる女の人、みんな美人。花を贈られると美人になるのかも。世の男性は花を贈りましょう(‘ー’)/
そんな美人たちは、小雨なら傘も差さずにお構い無し。寒くなってきてるのに、風邪なんか気にしないでスタスタ歩いてく。赤いコートを身にまとい、髪をなびかせ、スタスタ歩いてく。赤い服、多かったです。今は赤いコートが世界的に流行ってるんですか? ポーランドの人たちはオシャレさんが多い、と、何かの資料で書いてあったので。ていうか、服は濡れたっていいんだ…。
もう一つ、その国のマーケットに行きたいんです。マーケットは日常生活が見える場所です。食材はどういう風に売っているのか、物価はどのくらいか、いろいろとマーケットは教えてくれます。ポーランドは酪農王国と聞いていたので肉食なんだろうと思ってたら、やっぱりそうでした。
食品売り場を見ていると肉コーナーのデカいこと。魚コーナーの3倍以上はあります。でもって、生肉がドカンと塊で置いてあって安い。多分日本のマーケットの半額くらいじゃないかな…。魚コーナーは冷凍の切り身コーナーが結構デカいです。生魚もありましたが、そこに群がる人はいません。ホントに魚あんまり食べないんだな…って思います。もちろん、福井のようなお総菜コーナーはありません(笑)
あと、“ポーランドのユニクロ”的な「RESERVED」にも行きたかったです。いろんなファストファッションは入っていますが、ポーランド発のブランドだから、日本にはないようなデザインの服があったらと立ち寄ってみました。
ホテルにはパジャマなんてもちろんないし、そもそもエアコンがないので、風邪ひかないようにパジャマ替わりのを、というのを探してました。結局「H&M」が安かったんですが(笑)、変わったニットは「RESERVED」で選びました。そういえば、ニット二つ持ってきてたの忘れてた…。
お店のレジの人は、あまり笑わないですよね。機械的に無表情で淡々としてるんですが、「ジェンクィエン」って一言つけるだけでもニコッてしてくれます。むしろ向こうから「アリガトウ」って言われます。
その国に行くならば、言葉をいくつか覚えていくと、コミュニケーションって生まれると思うんです。あとは英語っすね。世界の人口的には英語使う人は3番目ですが、ほぼ世界共通語です。今回いろんな国の人たちと名刺交換しましたが、使う言葉は英語でした。最強です。英会話習いたいなら先生紹介します(о´∀`о) ちなみに1位はスペイン語、2位は中国語です。
見えないところで
人が街を作っている。
で、ここでもふと思ったんです。これまで見てきた街の風景の支えているのは、見えないところで働いている人たちがいるんだなってこと。膨大な数のゴミ箱は気がつけば空っぽ。Limeはいつの間にか充電がされている。人が寝静まったところで働いている人がいるんです。
5時に目が覚めて街を歩いていたら、掃除をしている人たちがいました。その人たちがいるから、街がキレイに保たれているんだな、って。風景を撮影していたら「チェンドブリィ」て声をかけてくれました。「おはよう」って、見ず知らずの人に声をかける優しさ。やっぱり素敵過ぎます。
そういう人間味も感じつつ、ポーランドがいいと思う理由の一つに、物価の安さがあります。EUには加盟してるはずですが、通過はズウォティのままです。王国が大国に翻弄され分割され一度は姿を消したけど再び国として生まれ、共産圏からの脱却も経済破綻して、さらにそれでも安定していった、いろんなことがあり過ぎな国です。いろんなことがあったから、最後に残っていた「人の善意」が息づいてる街なのかもしれないですね。素敵過ぎます。人が良い、物価が安い、美人が多い。大好きになりました。今度は郊外を、車で移動していきたいかなー。
世界に福井を売る
絶好の機会になる。
ここで「仕事」の話をば。ワルシャワの最高級ホテル・ヒルトンにてビジネスミーティングが行なわれたんですが、撮影もしながらいろんな人と交流を持つ機会に恵まれました。皆さん同じ志でBNIに参加しているので、「ギバーズゲイン」の精神が半端ないんです。不躾な人はいません。誰とでも交流したいと、目が合えば握手をしたり微笑み返しをしたり。気持ちいいくらいの環境です。72ヶ国で展開しているので、全部の国から来た、のかもしれないですが、ホントに世界中のメンバーが集結した感じです。
香港の会計士さんは福井の企業のお仕事をされていました。ポーランドのデザイナーとも知り合いました。うちの会社がヨーロッパ進出の際はお願いしたいと思ってます。タイの寿司レストランを何十店も展開している若きオーナーとも知り合いました。日本に来るときは是非福井にと伝えました。特にホスト国のポーランドの人たちは積極的に声をかけてくれました。その際「どういう人と知り合いたいですか」と聞いてきます。
今回ネームプレートを英語版にしたのですが、そこに書いたのは「Dinosaur town FUKUI」。これに反応するんですね、皆さん。「どういう意味?」って。世界では福井の知名度はゼロに近いので、恐竜の話をすれば食いついてきます。あぁそうか、自分の仕事は福井を発信する仕事。この、世界に門戸が開いている場所で福井という街を伝えに来たんだ、と。ブースを設けることもできるので、来年は自分の商売を表に出しながら、世界に福井を売り込むことできるんじゃないか、と思いました。自分の仕事で言えば、旅行代理店と提携して福井ツアーを作ってそのパンフレットを作るとか、旅行誌を発刊する出版社と繋がって福井のことを書いてもらうとか。ストライクリファーラルなら「Lonely Planet」の人かなぁ。
翌日は世界中の国がブースを出して自分の国をアピールしています。さながらコスプレパーティーというかハロウィン状態(笑) いろいろもらえるので、いろいろもらいました。ビジネスでの関係だけど、こういうノリもあるのね。民族衣装を着た人たち同士で笑顔で撮影に応じる、人間同士での繋がりに境界はない、と感じさせてくれました。来年はマイアミ。この「仕事」があるのなら、来年はアメリカ出張、なんだろか。それならば福井を売り込むブースを出しに行こうかしら。
最後に出会った、
素敵なポーランド。
もう少しいれたら、とも思いましたが、日本でのやることもたまりにたまっているので、一人会場を後にしました。Uberでは帰りません。普通にバスと電車を乗り継いで帰ることで、街の人の風景を最後まで見たいと思いました。そしたら思いがけない出会いがありました。
バスから電車に乗り換える時、大きな荷物を持っていることで声をかけてくれたマテウスくん。途中まで一緒だからとしばし話してました。日本が好きでいつか日本に行きたいそうです。日本の何が好き?と聞くと、マンガとアニメ、そして日本文化なのだとか。日本のマンガは世界を席巻してるよなー、と肌で感じます。あと、電車のチケットの疑問、解決しました。みんな年間パスみたいなのを買ってるようです。そりゃチケットいちいち買わないわな。だとしても、律儀に買ってるポーランドの人たちは、やっぱり素敵過ぎます。
彼は言ってました。若い頃はこんな街早く出たいと思ってたけど、だんだん街の魅力を感じるようになって、今はとても好きだ、と。世界共通だねぇ、同じこと考えるんだねぇ。若いうちはきらびやかな世界を求めるのだけど、大きくなるにつれて自分が求めるのはそこじゃない、って気付くものなんだよね。福井に戻ろうと思う瞬間ってみんなバラバラだけど、みんながいつ帰ってきてもいいように、受け皿の広い街を作っていきたいと思ってます。
ここで思いました。物価が安いということは、お給料も安いということ。日本への旅行となると、人生の一大イベント的なものになります。ヨーロッパは陸続きだから隣の国などには行きやすいけれど、海を超えて未知なる世界・日本は、テレビや漫画の世界でしか知らないワンダーランド。ポーランドに進出している企業として日本はロシア、EUに続いて3番目に多いそうですが、それが彼らの知る日本なんだろうな、って。とはいいつつも、実際街を歩いていて日本人にはほとんど会いませんでした。日本人からしたら旅行先に挙がりにくい国。だからこそ自分たちは珍しい存在だったと思います。今年は奇しくも日本とポーランドの国交樹立100周年という年。そんなときに訪れることができたのも何かの縁だと感じました。
最後にマテウス君に発音を教えてもらいましたが、彼曰く「世界で難しい言語が日本語とポーランド語」と言ったように、発音が超難解。それがまた面白いです。言語を覚える楽しさをまた一つ教えてくれました。
最後の最後で気付いた
日本人の悲しい性。
帰りのドバイは5時間のトランジット…。その時間を使ってこの原稿をまとめました。小腹がすいたので物は試しと醤油ラーメンを頼んでみましたが…、フォーみたいでした(笑) ワルシャワとドバイの免税店でお土産も買いましたが、市内で売ってるほうが安いってどういうこと?? ポーランドの物価の安さを垣間見た気がしました。あと、お土産たくさん抱えている人ってあんまり見かけなく、自分ってやっぱり日本人だな、と悟った次第です(笑)