「好きな映画ってなんですか?」
時々聞かれます。いくつかあるんですが、その一つに
「ターミネーターです。それも一作目」
って答えてます。いや、ホントに。今見るとちゃちいんですよ。低予算の作品だったし、有名人は出てないし(シュワちゃんはこの作品でブレイクしました)。
何で? って聞かれると、あの映画って、絶望的な力の差がありすぎるんです。それでいて容赦ないんです。ターミネーターが。
さらに、息つく暇もないんです。それでいて、誰も信用してくれないんです。そりゃ未来から来たなんて信じないですて。
絶望的で絶望的で、それでも最後の最後でなんとか希望が見えるラストで。でも続編に続く伏線もあって。
だから『ターミネーター2』が公開されたとき、喜び勇んで観に行きました。そりゃ予算付いたからかなりアクションもド派手になりました。確かに凄かった。でも息つく間があったと感じたんです。
その後の続編も見ました。アメリカのスピンオフドラマも見ました。でも、自分のなかではどれも一作目を超えられなかったんです。
そしたら、ジェームスキャメロンが「正統な続編作る」ってきたから、やっぱり喜び勇んで観に行きました。
確かに前と同じようにお金かかってました。ただ、一作目のような息つく暇もないストーリー展開でした。そのあとの未来も語られてるから、こうなってそうなって、ああなったのね、と、いろいろ考えさせられました。
世界的には失敗作、とこき下ろされてますが、ジェームスキャメロンは純粋に一作目の勢いを今に持ってきてる感じがして、僕は好きです。
多分ですが、テレビでは2をよく放映してますけど、一作目を観てから2を観て、そしてこれを観るとなるほどなー、って思います。この作品って、ターミネーターをやっつける映画、って感じてはなく、サラ・コナーの人生を描いてる感じがしてます。
いやー、映画っていいもんですねー。