ブログ、はじめました。今更な感じですが…。
まず自己紹介をば。
確か福井新聞のコラムだったように思います。駅前の地下駐車場についての考察でした。それを読んで「福井の都市計画がしたい!」と心に決め、「将来は福井県都市計画課」と、人生のレールを敷いたのが高校2年生のときでした。
さて、ならばどの大学に行って、都市計画を勉強するか、調べて決めたのは都留文科大学社会学科都市計画ゼミ。岩見良太郎先生。都市計画=都市設計=工学系の学問という風潮の中で、当時先生は「まちづくり」という言葉を唯一使っていたように思います。
京都で一浪したあと推薦・現役と数えて3回目の受験で合格し、晴れて入学しました。が、まだ頭の固かった自分は「福井のまちづくり=緑に覆われた街」から抜け出せず、都市計画ゼミを辞めた経緯があります。そのときの先生の残念な顔は今でも忘れません。自ら敷いたレールを自ら外れて、荒野にさまよいだしました。
さて、自分の進むべき道とは…。戻りたいけどもう戻れない道。あてどなく暮らしている中で自分の感性に引っ掛かった学問が、民俗学でした。祭りや昔話、神さまに宗教、いわゆる日本の文化の根底に強く惹かれました。結果、大学院を民俗学の研究に充てて、“鬼”の研究に励んでいました。まぁ、鬼って面白いです。詳しくは会ったときにでも。
で、就職するかと思いきや、“外国で生活をしてみたい”と、ニュージーランドにワーキングホリデーで1年間放浪の旅に出かけます。当時父親から「英語が仕事の何に役立つんや」と言われたことを思い出します。隔世の感がありますよねぇ。
ブレスレットやTシャツに字を書いて道端で売ったり、リンゴもいだり、いろいろ楽しんでいたときにふと思います。「根無し草はいややな」と。社会人になって働く、という強い意志を持つまでは外国に行くとか、見聞を広めたほうがいいと思います、今の20代の人は。ワーホリ、30歳までですし。
荒野をさまよっていたかに見えたのですが、実はちゃんと軌道修正していて、「やっぱり福井でまちづくりがしたい」と、今の会社に入社します。もう28歳になっていました。おそーい社会人デビューです。
そして気が付いたら19年も働いていました。現在、編集長という役職を拝命していますが、自分の基本理念は高校2年生のときから変わっていません。「福井のまちづくり」です。今やライフワークです。仕事はライスワークであり、ライクワークです。楽しんでます。
では、自分にとっての「まちづくり」とは何を意味しているのか。最終的には「福井の人口が増えていくこと」です。あえて数値的な目標は持っていません。まちづくりにゴール、という概念を持たないようにしています。街は子供の成長のように、日々関わりながら変化していくものだと思っています。
では人口が増えるには。
福井に住む人が増えることです。
では福井に人が住むには。
福井に住みたいと思ってくれることです。
では福井に住みたいと思ってくれるには。
福井って住んだら楽しそうと思ってくれることです。
では住んだら楽しそうって思ってくれるには。
楽しそうな雰囲気があふれていることです。
では楽しそうな雰囲気があふれるには。
住んでいる人が楽しんでいることです。
つまり、福井の人が福井を楽しむ、これが第一歩だと思っています。その連続が、結果人口を増やしていくことにつながっていくのだと思っています。
福井を楽しむ。そのために必要なのは“仲間”です。思いが同じな人たちとつながること、価値観を共有できる人たちとつながること。仲間がいれば楽しむことは生まれていきます。遊園地、ショッピングセンター、与えられたもので楽しむよりも、楽しいことを仲間同士で考え、生み出していくほうが100倍も1000倍も魅力があります。そんな、一緒に楽しいことを生み出していく仲間とつながっていきたいと思います。
僕は福井にいます。そして“福井は楽しい”を公私ともに発信していきます。これからもよろしくお願いします。