近況報告をば

未だに、というか、まあ当たり前なんですが、「いつも何やってるんですか?」と聞かれます。当たり前ですよね、これまで目立つ仕事やってたのを辞めて、それでいて商店街の1階から消えて、でもって「月曜日の男です」ってビール注いでるんだから(笑)。
基本的に「福井のまちづくり」をライフワークに生きているので、その一環であった雑誌というツールから離れただけで、それ以外のことは変わりません。と思っているのですが、わかりませんよね。
雑誌編集の時代から商店街でお店を出してて、”息子”のギャラリーを運営してて、人が集うNPOに属してて、みんなで映画を撮ってるのは変わっていません。
新しくなったのは、ライフワークの言葉まんまの「まちづくり福井株式会社」にも属していること。「まちづくりとは人づくりである」という持論を元に、育て伝えることをお手伝いしています。
この秋のできごと
それがいろんなタイミングで一気に迫ってきている、という今年の秋です。どんな感じかというと、
9月9日ムービーハッカソン上映会@ハピリンホール
9月11日SDGs講演@科学技術高校
9月13日〜15日ふくいムービーハッカソン(映画撮影)
9月26日SDGs講演@仁愛女子高校
10月8日ムービーハッカソン上映会@ハピリンホール
10月9日〜14日札幌国際短編映画祭
10月18日〜12月14日長坂真護展@金津創作の森
10月25日観光ガイドアカデミア授業
10月27日SDGs講演@鳥羽小学校
11月7日〜9日福井駅前短編映画祭
11月16日ZENカンファレンス2.0@四季の森
11月19日SDGs講演@上庄小学校
11月23日観光ガイドアカデミア授業
11月27日SDGs講演@三宅小学校
1月31日今宵サミット@大阪
ざくっとした予定ですが、これに、
毎週月曜日夜はビール注いで、
毎週水曜日木曜日朝は「まちづくり福井」に行き、
毎週金曜日夜は趣味の競馬予想サークル主宰で予想会、
毎月第4木曜日は「きちふくTV」でライブ配信、
毎月最終月曜日夜はロータリークラブの理事会に参加、
です。加えて、
永平寺の書籍を取材ライティング&編集業務をし、
来年撮影予定の2本の長編映画のお手伝いをし、
そんでもって空いた日に、誘われたら飲みに行きます。
なんにしても、それぞれに準備とか根回しとか営業とか制作とかがあるので、PCやスマホでできることはギャラリーの中にいてやってます。それ以外はギャラリーの外にいます。
こうやって文字にしてみると、やっぱり「何して食べてる人ですか?」と言われてもおかしくないわな…。稼いでる仕事もそんなにないし…。でも人生のプライオリティにお金があんまり出てこない人間ですので。なので嫁にはいつも苦労をかけてます…。
映画文化を伝える

まず映画。市民参加型映画制作プロジェクト「ふくいムービーハッカソン」と、「福井駅前短編映画祭」。これは今年で10回目という記念の回なので、大きく3日間開催します。
その前哨戦として9月9日と10月8日に「ムービーハッカソン上映会」を開催します。これはこれまで撮影した「ふくいムービーハッカソン」作品を上映して、「福井ではこんだけ映画撮ってるんです。みなさんも参加してみませんか」という意味を込めています。

これまで撮影した作品は国内外での映画祭でも上映されているので、決して作品的に見劣りがするようなものじゃない、って感じてほしいです。みんなでできるんだよ、って思ってほしいです。
9月13日〜15日の「ふくいムービーハッカソン」、今年は7本を3日間で撮影します。総勢200人強、エキマエを映画撮影でジャックします。エキストラもかなり必要です。1日でもお手伝いできる方はご連絡ください。マジで人が足りないです。そりゃそうだ、7本も撮影するんだから(汗)。

そして11月7日〜9日の本番「第10回福井駅前短編映画祭supported by 天晴データネット」。映画上映自体は11月8日のみですが、7日と9日はトークイベントをします。
7日は「ふくいムービーハッカソン」に関わってくださった監督さん役者さんをお呼びして、「福井で映画を撮ること」についてのトークを行ないます。
9日は全国の映画祭関係者をお呼びして「映画祭とまちづくり」についてのトークを行ないます。これも、映画という”文化”を福井にどう根付かせていくか、が主題にあります。文化度合いをこの街で高めていきたい、その思い一点です。
なんで文化で映画なの? という問いにはこちらで書いているのでお時間あれば併せてお読みください。

それに関連して「札幌国際短編映画祭」に全日参加します。大きな映画祭なので、いろんなことを吸収してきます。
クラウドファンディングやってます!
文化っていつの時代もそうなんですが、”パトロン”が応援してくれていました。福井に現代美術が根付いていたのも、そういう人たちがいたからこそ。かつて三国湊に文化が花開いたのも、そういう人たちがいたからこそ。この事業も同じです。クラウドファンディングをしていますので是非応援してください!
SDGsを伝える

次、自分が運営しているギャラリーの作家、”息子”のような長坂真護くんの個展です。ギャラリーにいて鑑賞に来られる方々と話していても、まだまだ知る人ぞ知る美術家です。
が、その認知度は今やコップの水が”つるつるいっぱい”の状態で、あと少しであふれる=認知度が拡大する、ってところまで来ているのが実感です。つまり作品の価値がさらに上がる、ってことです、いやホント。世界が知る前に是非作品をコレクションしてほしいと本気で思っています。

サステナブルアート
どんな美術家なのか、というと、作品には電化製品やアパレルの”ゴミ”を使っています。それは遠くアフリカのガーナで拾ってきたもの。彼が現地の人たちと拾ってきたもの。
ガーナのスラム街・アグボグブロシーには世界中から電化製品のゴミが「中古品」という名目で捨てられています。それが福井城最大面積くらいの広さくらいなんです。って、どんくらいやねん、と思いますが、地図で描いたのでご覧ください。

つまり、福井市中心部がすべてゴミで埋め尽くされている、ということです。スラム街の人たちはこのゴミを燃やし、中の金属を取り出して売って暮らす、という選択肢しかありません。小さい頃から燃やし続けると、その煙を吸い続けることになり、30代で体を壊して亡くなっていきます。
これが資本主義の”闇”であり、先進国は見て見ぬふりをし続けてきました。その意識を変えよう、そして誰もが平等に生きられる世の中を作り、地球環境を守っていこう、そう考えアートにして売れたお金を使ってスラム街の環境を変え、産業と雇用を生み出す活動をしています。

それに共感した人は数え切れないくらいいて、彼の作品を事務所や家に飾っています。それがゆくゆくは人々の意識を変え、サステナブルな言動になることで、街が、国が、地球が持続可能になっていくのです。そういうアートであり資産である、と信じています。
それを伝える役割だと思い、来廊されたみなさんにお伝えして一人でも多くの人が彼の伴走者となってほしいと思っています。何故なら、コレクションした対価は本当にガーナに産業と雇用を生み出しているのだから。
今ではリサイクル工場、農場、EV、養鶏場、サッカーチーム、アーティストと、次々と”燃やして体を壊すしかない人生”を変えていっています。目標は10000人雇用、現時点で100数十人。まだ道半ばですが、着実に前に進んでいます。
その作品が”購入”できる個展を、上野の森美術館に次いで2番目となる「美術館での個展」として、金津創作の森美術館で行ないます。ほぼ新作が登場します。チケットもそろそろ発売開始します。是非見に来てほしいです。そしてビビッと来たアートを手にしてほしいです。
授業させてください!

今年は彼の活動からのSDGsについて学校に行って出張授業しています。県も応援してくれて、県内小中高校に県未来戦略課から通知をしているのですが、環境問題に興味のある先生が受け取らない限り、見過ごされてしまうんですよね…。
なので、このブログを見た先生方、是非出張授業をさせてください。講師料は0円です。交通費だけ出してくださいまし。もちろん大学、専門学校、企業、団体へも出張授業します。是非お声がけください。少人数ならギャラリーでお話もしますよ。
ちょっと普通の授業とは違うみたいですが、ただ伝えるのではなく、考えてもらう授業を心がけています。自分ごとになるにはインプットだけではなくアウトプットしてもらうことが大切なので、そうした対話型の授業をしてます。
禅の教えを伝える

そして永平寺。完成したら総ページ150ページくらいになりそうな「禅の里文化観光物語」(閲覧しようとするとかなり重いです…。のでじっくり待ってください汗)を執筆しています。永平寺の歴史、永平寺の修行、永平寺から派生した文化、そして禅の考え方、それらを老師の方々から直接伺いまとめています。これが面白いのなんのって。人生に迷ったときの教えも書いていますので、是非読んでみてください。

現在は、永平寺から北陸全体へと派生していった禅の教えの歴史を紡いでいます。これもまた、そのときの人たち、後世の人たち、現代の人たちの思惑が入り乱れた、人間臭いドラマになっています。もはやノンフィクションライターやん(笑)。
人の繋がりで今ここ
このお仕事もいろんな繋がりから生まれたものです。始まりは「日本国際観光映像祭」。これも2015年からの「福井駅前短編映画祭」からの繋がりで生まれ、そして福井駅前短編映画祭も2010年から2016年まで行なわれた福井市の事業「フクイ夢アート」からの繋がりで生まれました。で、日本国際観光映像祭の審査員だった本田勝之助さんと意気投合して、連絡を取り合っていました。本田さんは福井の高浜町に良く関わっていました。
その頃からしばらくして、永平寺が文化観光を強くしたいと東京の人に相談し、東京の人が東京のコンサルタントに相談し、東京のコンサルタントの人が福島のコンサルタント=本田さんに相談したら「福井には宮田耕輔がいるじゃないか」となり、今ここです。名指しで、それも県外からお声をかけてもらえるのも、有難いことだと素直に嬉しかったのと同時に、永平寺の禅についてのお話なのでやる気マキシマムでした。

ってな感じで仕事をしていたら「ZENカンファレンス2025」のスタッフになってくれませんか、というお話をいただきまして。何かお手伝いできるのならと秒での快諾をしました。この話に誘ってくれたのも、県の観光連盟の佐竹正範くんで。
彼との繋がりも遡って2010年くらいかなぁ、「福井人BBQ」というイベントで知り合いました。この「福井人BBQ」に誘ってくれたのが、今は福井県立大学准教授の高野翔くんで。高野くんとは2007年くらいに雑誌の企画で持ち込んできた5人のうちの1人で。高野くんとウララの社長の息子が同級生で、息子が父(社長)に相談したら、社長から直で降りてきて。
そこから「ぼくらのまちづくり」ってタイトルの記事を毎月連載してて、半年くらい経ったときに「本を作りたい」ってプロジェクトが立ち上がり、それで出来たのが『福井人』だったって。面白いと思ったけど、当時の上司は「金にならないことに時間を使うな」って…。今思えば、編集の仕事ってどんだけ人と繋がるかってのがプライオリティなので、見る目なかったなぁ。

あのときの「福井人BBQ」には、今の福井を愉しんでいる人たちが勢揃いでした。佐竹くんとはそこで出会い、仕事で北海道行ったときに、ちょうど美瑛に住んでいたので突撃して、さらに意気投合して佐竹くんの家に泊めてもらい(笑)、今観光連盟の仕事で福井に帰ってきてくれたので、彼のお願いは何でも聞く、と思って一緒に愉しんでいます。
半径0メートルの平和
またもや本題までが長い…。そう、ZENカンファレンスの話(笑)。2年前だったかな、佐竹くんが「スティーブ・ジョブズの13回忌に禅のイベントを永平寺でしたい」と。なんか面白そうやん、と、ちょい参加し、でもって去年も禅のイベントを開催し、今年もやろうとなって、スタッフとしてお声がけいただきました。

今回のテーマが「半径0メートルの平和」。禅の教えって、巡り巡って最後は世界平和に繋がるんだけど、いきなり世界平和と謳ってもピンと来ないよね、って。なのでまずは自分の足元から平和を考えようと、みんなの中ですうっと腹落ちし、この言葉に決まりました。これって、曹洞宗の言葉である「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」と意味が近しいものでもあります。

実はこの言葉を発したのはスタッフ間ではなく、会議をしていた「FLISMOSPACE」の前を偶然通りかかった、県立広島大学の百武ひろ子教授。百武先生とは、これまた偶然に、会議の前日に「月曜日の男です」でおなじみ『OUR BREWING』で働いていたときにお客さんで来られたのがきっかけで。いろんな繋がりがあるからこそ生まれるんだなぁ、と、つくづく感じます。
禅という生き方
禅ってね、生き方だと思うんです。単なる宗教の話ではないです。よく仏教の一つと捉えられていますが、それは間違いではないにしても、そうでもないというか。
例えば「御経を唱えるだけでいい」とかってのではなく、「自分を見つめましょう」と言っているんです。今回「禅の里文化観光物語」を執筆してる中で、79ページ目から仕事での悩みとか、人生での悩みについて老師が答えるパートがあります。執筆していて「ここは是非読んでほしい」と思うパートです。永平寺が福井にあるという幸福を感じて止みません。
人間関係、仕事関係、いろいろ悩みありますけど、あんまり難しく考えなくてもいいですよ、相手の批判をする前に自分を見つめ直しましょうよ、って言っている感じです。
どうしてもね、人って自分が一番可愛いから、自分が傷つかないように相手を攻撃するんです。相手のせいにする、相手を否定する、自分は頑張ってるのに、自分が損してる、自分が、自分が、自分が、と。
そうじゃないんですよ、自分を見つめ直してみましょう、変えられないものよりも変えられるものを見つけましょう、人は一人では生きていけないですよ、と、最高の人生コンサルタントの言葉が詰まっています。是非読んでください。
そういう言葉が詰まったイベントなのが「ZENカンファレンス2025」です。人生に悩む人、来たれ! 先着60名です。そして共感サポーターとして企業協賛も絶賛募集してます。一社3万円〜です。禅の考え方を社内に浸透させたい企業の社長さま、是非ご一考を。
福井の文化を伝える
そして最後。NPO法人きちづくり福井での活動です。2018年の「今宵サミットin福井」で燃え尽き症候群みたいになって、拠点としていたスペースがなくなり、コロナで接触が無理になって、今や何もしていない感が強いのですが、一つ関わっているのがあります。「観光ガイドアカデミア」です。

観光ガイドって、ボランティアでやりくりしてるところ多いじゃないですか。でもそれってモチベーションの多寡で決まってしまうんですよ。ガイドさんが時間つぶしで行なうと、どうしても「言うだけ」になってしまって、聞き手である観光で訪れた人たちの気持ちが盛り上がらないんです。
観光で訪れた人が「福井って面白いですね」って言ってくれるのは、いろんな歴史や文化を愉しく伝えてくれる人です。人は旅先で人と出会うことで記憶に残るもので、そうした人を全県民がなったら、めちゃくちゃ強い街になると思い、”有料ガイドを育成しよう”と、アカデミアを立ち上げました。
この講師陣が本当素晴らしいんです。一つひとつの項目に対してめちゃくちゃ知識が深く、さらに第一級の資料を持っていて、惜しげもなく提供してくれます。講座料は25000円ですが、一度支払えば来年以降の講座は無料で聞くことができます。
でもって、サイトも完成してこれから宣伝していくんですが、ガイド料は一人3000円です。そこからガイドのみなさんにお支払いをします。ので何十人かのガイドをして以降はずっとプラスになる、という仕組みです。
自分の住む街を知識を愉しく伝えてお金をもらえたら、もっと自分の住む街が好きになるはず、そうしたら人口流出とか悩むことも少なくなるし、何よりも自分の住む街を好きになる人が増えるのが一番嬉しいので、この事業を始めました。
ガイドは毎年募集しています。何人来てもらっても大丈夫です。老若男女構いません。むしろ若い人に来てほしいです。今年の授業は今のところ10月25日と11月23日です。こんなにこの街は深くて面白いのか、と思うこと間違いなしです。
加えて、「きちふくTV」という配信も毎月第4木曜日に行なっています。今後はコノジナガヤでの配信になっていきますが、この前は突然杉様(杉本知事)が入ってこられ、楽しい時間を過ごせました。どなたが参加してもOKです。自分の活動を話してみたい人は毎月第4木曜日の夜7時にコノジナガヤに集合で!
“場”を作る生き方を選ぶ
とまあ、自分の活動を書き連ねてみましたが、すべての根底に流れているのは「福井を好きになってくれる、愉しんでくれる人が集う”場”を作る」です。雑誌のときはそうした”場”を作る人たちを取材してきました。今度は自分が作る側に振り切って生きています。
最近会った人に「福井は遊ぶところがない」と口にしていたので伝えました。
「遊ぶってのは、楽しいと思う時間だと思うけど、それっていつも誰かといなかった? きっと誰かと楽しい時間を過ごせたら、それは君にとって”遊ぶ”ということだと思うよ。それは決して遊園地とか大きなショッピングセンターとかに行くことではなくて、例えば平日の昼間から友達と飲み歩くとか、気心知れた人たちと何かをするとかでも楽しいと感じるはずで、それが”遊ぶ”ってことじゃないかな。そう考えると、そうした人たちが周りにいることが一番幸せで、いつでも楽しいことができたら、遊ぶとこ、というより遊ぶことはたくさんあると思うよ。物事を受動的に捉えるよりも能動的に捉えると、きっとこの街に住んでることが楽しくなるし、それが愉しいってことだと思うよ」。
能動的に動く、人との繋がりを大切にする、繋がった”縁”を良縁にするのも悪縁にするのも自分次第。それが今の時点で「福井を愉しむ」というフレーズになっています。
久しぶりに長かったねぇ。最後までお読みいただきありがとうございました!
